「和」を活かすデザイン
2018年 01月 25日
ここ数日は、数年に一度の寒波によって、寒い日が続いています。
そんな中でも一月後半になり少しづつ日も長くなってきています。
さて、近年は、世界的に日本アニメや和食が人気を得たりと、日本の文化の良さが見直されてきています。 すまいにおいては、逆に日本独自の(和風・和室)スタイルがありますが、最近は和室を持つ住まいが減ってきています。 住まいのスタイルはフローリングやタイルといったいわゆる洋間が主流です。
その背景には、ワンルームのLDKと個室のみのコンパクトな間取りが増えて、普段に使わない和室はいらないといった風潮があります。 ハウスメーカーなどでも、割と手間のかかる和室は避けて、タタミコーナーのような疑似和風をゆとりの空間のように宣伝しているのをみかたりします。
確かに和室にはタタミが定番ですが、和風のスタイルは、障子や襖とか、地板や縁側、床の間、塗り壁、などなどの他に、もっと自由に仕上げ材や間取りを取り込むことができる特性があります。
和風は、本来いろいろなデザインを取り込むことが可能です。
普段に見かける洋間の方がクロスのアクセント貼とか、珪藻土をぬったりとか、割に決まりきった意匠とデザインになっていると感じます。
これから、和食のきれいさ・丁寧さ・粋な想像性のように、より味わいと趣のある新しい日本の和風スタイル建築が流行るかもしれません。
立っても、腰かけても、座っても、寝転ぶことも、なおかつおしゃれで粋な・・・。
そんな和風スタイルは、ライフスタイルにも素敵な潤いを与えることができるように感じます。
私の事務所では、そうした 和風の良さを加えたデザイン も提案の一つです。